伊豆 下田の温泉 |
伊豆半島の南端、下田市。 市内には、蓮台寺、河内、大沢、白浜温泉など有名な温泉地があり、 中でも蓮台寺温泉は、湧出量も非常に恵まれていて、 下田といえば、このような「温泉」をイメージする方が多いと思う。
ところで、市街地の温泉に温泉銭湯があることをご存知の方は意外と少ないのではないだろうか?
下田港に近い旧市街にある「ナマコ壁」の温泉銭湯「昭和湯」。
 昔は何軒もの温泉銭湯があったようだが、今は唯一、昭和湯だけが残っている。
細く入り組んだ路地の中、なかなか見つけるのが大変そうだが、 紺地に赤く屋号の入った暖簾が目印。
居酒屋さんで目にする木の下駄箱に靴を入れて、ガラスの引き戸を開ける。 男湯と女湯の真ん中が仕切られ、入口に番台。  いわゆる銭湯スタイルで、籐の脱衣カゴ、高い天井、壁にはブリキのポスター、水色の明るい色のタイル、 浴室内は男女ともに長方形の浴槽が潔く一つのみ、まさにテルマエ・ロマエの世界。
深めの浴槽からは温泉が溢れ出る。 
お湯は無色透明、無臭。サラサラでさっぱり系の泉質は単純温泉、温度56℃。 開放的かつレトロ感たっぷりの永久保存版的な温泉銭湯だ。
外で銭湯の主と話をしていると、観光中の若者がマップ片手に美味しい魚料理の店を訪ねてきた。 そしてついでに温泉にも入っていった。
地元の人と交流できるのがこうした街中の温泉の魅力、そして旅の思い出。 伊東市内にも銭湯のような温泉がたくさんあった。 いつ行っても賑わい、そこに足を踏み入れたら温泉の魅力が観光客にも自然と伝わる、今ではめっきり減ってしまったが、昔はそんな温泉を介した社交場が沢山あったのだろう。
『 昭和湯 』  静岡県下田市3-5-11 0558-22-0284 9:00~20:30 10日、25日休館 360円 駐車場あり 単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
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